2007-02-17から1日間の記事一覧

 ●やっぱり、エンタテイメントはどこか変! 小説ならどうなのか?

映画「ホテル ルワンダ」を観た。公式サイトはここ、(http://www.hotelrwanda.jp/) 1994年、ルワンダで起きた内戦での虐殺を「描いた!」映画である。100日で百万人が虐殺された中で、1200人を外国企業のホテル・ルワンダに匿い困難の末助けた男の実…

 ●文豪の探偵もの作品、九作を。(余話)

長いインターバルが続いています。もう残り少なくなった今年、2006年ももうすぐ終わりです。今日は、休憩中に読んだ、「文豪の書いた探偵小説」の読後感を言説してみたいと思います。 今でこそ「探偵小説」はジャンル化され、固定化され、すっかりエンタ…

●「精神」と「脳」を一つにする「表現」とは何だろう?

「されどわれらが日々」で暫く芥川賞読破の時間を止めております。その間やっていることといえば、ずっと気にかかっている「脳と文学」についての考察で、茂木の考察はずっと文芸寄りでわかりやすいのだが、もうひとつ文学の「表現」の新規な方向が見出せま…

 ●参考までに、柴田翔の受賞のことば!

さすが、学者な作家(文学者)の受賞のことばである。誰かって?もちろん、「されどわれらが日々」の柴田翔のことである。作中の主人公である「私」、すなわち「大橋」とそっくりな言説ではないか。そこには、感情的な要素は一つもあらわされていず、徹底し…

 ●なんだか、とても印象批評な「されどわれらが日々」(柴田翔)

柴田翔の「されどわれらが日々」を読み返すと、この頃、正確には、作者とわたしは10年の年の隔たりがあるので、この本を手に抱えて、手当たりしだいのページを捲っては読む、そのどのページもわたしの、その頃の「今」にぴったりフィットした感覚を共有し…

●懐かしい「されどわれらが日々」(柴田翔)の思い出

芥川賞作品を読むには、今、文藝春秋社から専用の全集が発売されています。現在までのところ、19巻まで発売されているようです。わたしはこれまで市立図書館のものを利用していたのですが、どうも、他にも読んでいるらしい人がいて、7巻と8巻がなくなってい…