2013-01-01から1年間の記事一覧

[文学*1171565285*[芥川賞全作品]●芥川賞受賞作品一覧

藤野可織の「爪と目」が加わりました。前回の「abサンゴ」に引き続き、難解さが増し、一筋縄では解読不能の作品が続いています。 まさに、文学復古の感があります。いったい審査員諸氏は何を考えているのだろうか?1935年(昭和10年)第1回 石川達三 「蒼…

 今回は文学談義を一休みして、山陰鳥取に出現したアザラシの「コヤちゃん」のことを紹介します。全国にまだあまり知られていないと

思うからです。 あの世ならぬ、この世から、珍しくもこの山陰の地でアザラシが出現しました。3月7日あたりから、目撃されはじめました。しかもそこは「池」なんです。池としては日本最大の 「湖山池」にです。池なのですが海跡湖で元は海の入り江、湾だった…

abさんご、難解さを解くヒント

今回、第148回芥川賞の受賞作品は、直木賞受賞者と読み比べてみるとおもしろいかもしれない。なにしろ、最年長(75)と最年少(23)の受賞だからである。また、作品も対照的である。 それはさておき、黒田夏子氏の作品を読むまえに、プロフィールで想…

”abさんご”読後感

幽玄の世界に彷徨い出る。物語は夢の断片を追うような気配。 覚醒時にも、過去を回想するときに伴う、映像と意味の不明瞭さがあるのとよく似ている。いずれも、映像に「色」はなく、情感のインパクトが強く残り、そのエネルギーが現実よりもより強力に残って…

 最近、わたしの音楽を聴く姿勢が昔と大きく違ってきた。

音楽を聴くといえば、わたしの場合は、レコード、カセット、CDを音源としてそれらを再声する機器にセットしてスピーカーを通して空間に音を放し裸耳で聞いた世代である。今でもこの名残はCDをCDプレイヤーで聴くという形で存在している。 パソコンとい…