2007-02-20から1日間の記事一覧

●1、「年の残り」丸谷才一

もう何度も芥川賞最終選考5、6編の候補に挙がって、年齢やら文体やらが毎回ぴったりせず、中途半端なまま落とされ、この人はもう自分の世界を持っているから芥川賞候補でもあるまい、などと評され、ずるずると今回まで受賞を逃してきたのが、丸谷才一であ…

[文学関連、芥川賞」●2、「三匹の蟹」大庭みな子

ベトナム戦争の頃の日本女性って、まだまだ耐える事が美徳であるような観念を持たされていたと思うが、大庭みな子の「三匹の蟹」の女主人公は違っているようだ。実をいえば、心底違っているのではなくて、上辺だけのようだが、たとえ表面的であったにせよこ…